京都大学百合文化研究会、発足。

「百合」に、没入せよ。

 

「百合」を、解体せよ。

 

「百合」を見る、己を見よ。

 

 京都大学百合文化研究会は、京都大学の学生を中心に、漫画、アニメ、ゲーム、小説など、百合という文化を研究するために、発足した。

 では、なぜ「百合」という「文化」を「研究」するのか。結論を言えば、「百合とは何か」という究極の問いに挑戦するためである。

言うまでもなく、ジャンルはジャンルただそれだけとして存在しているわけではない。それを形成するテクスト群、それに参入する書き手・読み手、それを取り巻く社会的環境が無ければ、それは成り立たない。

「百合」もまた然り。故に「百合」を真に理解するには、ただ内部から愛でるのでも、ただ外部から評論するのでもなく、「百合」を人々の営みの総体としての「文化」として捉え、時には積極的に参入し、時には冷徹に分析し、時には一人の「百合」ファンとしての自己の在り様を確認せねばならない。

 

 京都大学百合文化研究会はそのような、「百合」に没入し、「百合」を解体し、「百合」を見る己を見ることのできる交流の場として在ることを目指している。さあ、「百合」の神髄を、共に探求しようではないか。